「弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門」がビジネスの特効薬
カズです。
今回は上杉恵理子さんの
「弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門」
について、読後レビューです。
これ今年出た書籍で(2019年4月13日)
書店で評価も良くイチオシされてたので
Amazonでポチって購入。1日ちょいで到着。
発送から到着まで鬼の速さ。
さすがAmazonプライム。恐るべし。
・・・で、そこからプライベートで
忙しくて、暫く読む事ができず。
先日手にとって、読み終わったのですが、
メチャクチャ内容が良かった(役に立つ)ので
是非とも多くの人に読んでもらいたいなーと。
特に、タイトルからしてわかりますが
自営業者(店舗運営、フリーランス問わず)、
会社社長さんで、なかなか事業が軌道に乗らないとか
「やばい、全く売上が上がらない・・・」
という人には必読の内容です。
基本的なマーケティング戦略がこれ一冊で学べます。
この「弱者でも勝てるモノの売り方~」は
本のタイトル通り、弱者(ビジネス初心者)に
向けて「マーケティングのなんたるか」を
ストーリー形式で1から10まで説明してくれます。
登場人物は、「エミ」という女性。
あまりネタバレになりすぎないように
物語をかいつまんで言うと
エミさんのお爺さんが切り盛りしてた
キッカケに、エミさん一人で切り盛りする事に。
ただ、繁盛させようとすればするほど、
裏目に出てお客さんも来ずに、売上も減少。
そんな切羽詰まったエミさんの前に
ワーグナーのお客さんでマーケティングが得意な「星」さんが登場。
彼のマーケティング戦略をヒントに
エミさんはワーグナーの経営を
リスタート、繁盛させていくストーリーになっています。
経営再建ストーリーは、軽いタッチなのと
登場人物も多いので、マーケティング云々を抜きにして
単純に読み物としても、かなり面白いです。
その割に
・バリュープロポーションの考え
・STP分析でターゲットを決める重要性
・4P(Produc/Price/Place/Promotion)分析
・プロモーション戦略(SHIP、AIDMA、AISAS)について
・クロスSWOT分析で弱みを強味に変える方法
などなど、マーケティングをかじった人なら
一度は聞いた事がある戦略をしっかり話に入れ込んでます。
だから、ビジネスに興味が無い人も
楽しんで読みつつ、同時にマーケティングの
基礎知識を自然と学習できる作りになってます。
僕は仕事上、マーケティング本は
ある程度、興味を持って読めますが、
全く免疫無い人にとっては
「マーケティング」って言葉自体に
拒否反応を起こす人が多いですからね。
(もしくは興味が全く無いとか)
逆に、興味があって勉強しようと思ってる人も、
一般的なマーケティング本は、当然ですが
小説というより解説本や教科書のような本が多い。
だから、読んでる途中で挫折する事もあるし、
なかなか書籍の内容も頭に入ってきません。
その点で言うと、
「弱者でも勝てるモノの売り方~」は
とにかく面白いし、素人に対して
用語も簡潔に説明されてるので、わかりやすい。
一員になって、一緒に経営改善したくなってきます(笑)
だから、書いてある内容も
専門用語でもスラスラ頭に入るし
楽しみながらマーケティングの基礎知識が身に付くわけです。
例えば、書籍内では
「クロスSWOT分析」のやり方が出てきます。
で、今まで僕はクロスSWOT分析の
やり方も知ってたし、ちゃんと使えれば
ビジネスにも有効だと確信していました。
でも、実際に何をどう分析すれば良いか?
うまく整理出来なかったので、この分析法を
ビジネスで活用した事は無かったのですね。
(まぁ、僕の理解力が無いと言えばそれまでですが・・・)
でも今回、ワーグナーの経営改善を
クロスSWOT分析に当てはめながら
読み進めていけたので、読み終わった後は
自分のビジネスにSWOT分析を
どう当てはめれば良いか、道筋が見えてきました。
もちろんSWOT分析に限らず、
他のマーケティング用語もその内容も、
かなりかみ砕いて説明されているので
「マーケティングについて基礎を学びたい」
「何となく知ってるけどマーケティング戦略を実際に活用出来てない」
という人には、うってつけの内容だと思います。
「売らずに売れる状況」を実現したいなら是非読むべし。
以上、「弱者でも勝てるモノの売り方 ~」は
マーケティングの基礎(一通りの専門用語含め)を
140ページの中でしっかりと学び習得出来る内容になってます。
僕はマーケティングって
「商品を売らずとも勝手に売れてしまう、
そういう状況や環境を作りだしてしまう」
ことが、本質だと思ってますが、
まさにこの書籍自体が売ろうとせずに
「勝手に売れてしまう」マーケティング戦略に
のっとって出版されてて、僕もその戦略にハマった一人です(笑)
だって「弱者でも勝てる」とか
言われたら読んでみたくなりません?(笑)
あと、マーケティングさえ学べば、
どんなビジネスでも成功し続けるとは
書籍内で「言っていない」事も評価出来る点でした。
マーケティング本なのに、
「マーケティングだけじゃダメで
自分のビジネス自体を成長させていかないと意味が無い」
という部分まで、教えてくれます。
確かに、どんな戦略を用いて
自社商品や自分のビジネスで成果を上げても
「いつかはマネされてコモディティ化」する日は必ず来ます。
プリクラもスマートフォンも
最初出た時はオンリーワンでも
少し時間が経てば類似品が出るのと同じく、
どんなにオリジナリティあるモノや
サービスを出したところで、いつかは
一人勝ちの市場では無くなってしまうわけです。
そういった危機を乗り切る方法は
①別の新商品を出すか
②今の商品を進化させるか
どちらかしか無いわけですね。
この点は流石に
マーケティングだけでは
攻略出来ない部分です。
このようにマーケティング「だけ」
に頼らず、常に脱コモディティ化出来るよう、
ビジネスを積極的に進めていく
「事業の回し方」も本の中では
しっかりと伝えてくれています。
この書籍一冊で、マーケティングはもちろん、
商売の「本質」部分も身に付けられます。
冒頭では自営業や会社社長さん向けと
言いましたが、モノやサービスを売る、
逆に買う行為は人間であれば誰でもやってます。
「何故この商品を買ってしまったのか」
このような購買のカラクリも知れるので
「無駄な買い物を控える」ための知恵も
身に付けられる、家計にも役立つ内容になってますね。
だから、ビジネスをやってなくても
「弱者でも勝てる」
「お金をかけずに」
という書籍のフレーズにピンと来た人は
購入して読んでみたら良いと思いますよ(^^)
きっと損はしないハズです。
P.S.物語の最後に星さんの正体がわかります。
ちょっと推理モノも入った作りになってるので、
ドキドキしながら読んでみてくださいね♪
是非参考にしてくれると嬉しいです^^
カズでした。