「自営業の老後」は、起業するなら必ず読んでおくべし!
カズです。
今回は上田惣子さんが書いた
「自営業の老後」のレビューです。
僕は起業して3年目になりますが、
起業1年目にたまたま見つけて
面白そうだと思って買ったのがコレ。
「自営業の老後」は
上田惣子さんが
自営業者として直面した
”老後のお金の貯め方”
”老後に向けた資金運用の方法”
について、実体験を交えて書いた
漫画形式で読める、自営業者向け
「老後不安脱出ルポ」です。
上田さんのホッコリするイラストと
かなりズボラな金銭感覚で過ごした
若い頃(?)のお金に関する失敗談は、
不謹慎かもしれませんが
見ていてかなり笑えます(^^;)
※書籍カバーを取った裏表紙のイラストも爆笑モノです。
でも、そのおかげで200ページ以上ある
書籍ですが、凄く読みやすく1時間もあれば読了出来ます。
自営業者は独立したら「死ぬまでの生涯年収」を計算すべき
「自営業者の老後」を読んで思ったのが
「とにかく死ぬまでの50ヵ年計画を立てて
それまでに必要なお金を貯めておこう。」という事でした。
何故なら、自営業者は
社会で生きていく上でメリットより
「デメリットの方が社会的リスクが高い」からです。
ざっとい営業の
メリット・デメリットを挙げると以下。
【メリット】
・自営業は定年がない
・年を取っても小銭稼ぎが出来る
【デメリット】
・仕事が来なければ無職
・依頼が無くなったら廃業
・病気やケガをすると収入が止まる
・会社員よりも保険などの保障が少ない
自営業は、本人さえ大丈夫なら
いつまででも働けるのは強味ですが
その代わり、お金を稼ぐのも、保険など
の手続きも基本的に自分でやりくりしないといけません。
これって実際のところ、
結構面倒なのですよね(^^;)
逆に、僕が起業して良かったな~と
一番強く感じたのが「とにかく自由」なこと。
いつ起きても寝てても僕の勝手だし、
誰に文句言われる事もありませんからね。
でも、そうやって自由を手にして
わかったのが、今までどれだけ
「自分が手にしたお金に無頓着だったのか」でした。
今まで何気なく引かれてた税金は
会社員だと社保は会社が半分持ってくれるけど、
自営業だと国保になるので、そうもいかないし。
雇用保険も無いし、厚生年金も無いから
何もしなければ自営業者は退職金も無いわけです。
・・・で、「自営業者の老後」の中には
何もお金に関して勉強しないままだったら
十数年後には僕も同じようになってただろうな~と思うぐらい
「未来の僕」みたいな上田総子さんの、
「保証が一切されない自営業者の末路」が書かれてました。
だって、本の中にいる
上田さんのお財布事情は
・47歳になって年収が半分
・そこから年収3分の1
・貯金もゼロで仕事も激減。
という、僕が恐れている
自営業者の未来像だったので(><)
正直、僕も今は仕事出来てますが、
いつどうなるかはわかりませんからね。
なので、この書籍を本屋で
見た瞬間に速攻でレジにダッシュ。
横のカフェで読破したのを覚えてます。
そして3年目の今も、
僕のバイブルの一つです。
・・・で、書籍の中でも
これは自営業者は全員
やった方が良いと思った内容が、
「90歳までの生涯年収を計算してみる」ことでした。
これ、かなり重要ですよ。
(※90歳としたのは、高齢化も進んでるし
最大90歳ぐらいまで生きてると仮定してます)
自営業って収入が安定しないし、
そう思ったらドカンと入ることもあり、
「その場の勢いで使う」
「その月に残ったお金の分だけ貯金する」
みたいな、どんぶり勘定になりがちです。
でも、これから先何十年も
同じ額だけ入る保証って無いわけです。
どちらかと言えば、年齢を重ねると
体力も落ちるし、稼ぎにくくなっていく一方。
だからこそ、
これから先の数十年後まで
「いくらぐらいお金を稼いでいけるのか?」
生涯年収を計算して、
老後の生活資金を確保するための
計画書をしっかり作っておくべきなんですよ。
その計画書の作り方を
「自営業の老後」では
①財産目録作成
②短期&長期収支を出す
③老後の目標(必要資金)を出す
という3ステップを通じて
生涯年収を予測していきます。
そうやって老後の夢や目標に
必要な資金までを計算しつつ逆算し
「収支予測表を書いて毎月の支出から
どれぐらいを将来のための預金や保険に回すか」
を、計算していくことで、
現在の収支や支出だけで無く、
未来の収支も想像しながら資金管理が出来ます。
もちろん正確な予測は無理ですが、
ざっくりでも未来を予測しておく事で、
「その場限りのお金の使い方をしなくなる」
し、老後の目標ややりたい事も
ハッキリしていくのでとても楽しくなりますよ(^^)
各種保険や年金の基礎知識はこの一冊でマスターできます
あと、「自営業の老後」を読んで
役に立ったのが、保険や年金の知識を得た事。
・確定拠出年金(個人的な年金)
・小規模企業共済(自営業者の退職金)
・国民年金(基礎年金)
の違いや、メリットが知れた事は大きかったです。
(本を読む前は国民年金しか入ってませんでしたが、
現在は、確定拠出年金も小規模企業共済も入ってます)
確定拠出年金も小規模企業共済も
「全額所得控除」になるのはラッキーです。
逆に医療保険や生命保険は
「基本的に入る必要無し!」と
ブッタ切りしてたのは新鮮でしたね。
どちらかと言うと、僕は
医療保険や生命保険に入ってたので。
でも、書籍内に書いてある通りで
保険を見直してみると保障内容以上の
額を払っているものが多かったです。
なので、書籍読了後は民間の保険は、ほぼ解約しました。
全部で4つぐらい契約してましたが、
今は終身保険の1つだけの契約を残してる状態。
・・・で、不要な民間保険を解約し
その分を年金に回したので、かなりの節税も出来てます。
だから正直、自営業になってスグに
この書籍に出会えてラッキーでしたね♪
たった1200円の書籍なのに、
実質、十数万円以上の節税効果があったので(^^)
だから
・自営業者の方
・今から自営を始める方
どちらの方にも
是非とも読んでみて欲しい
”節税効果抜群”の書籍だと思います。
・・・まぁ、本読まなくても
「ネットで自分で調べたらわかるよね?」
という意見もあるでしょうが
年金の仕組みを説明しているサイトって、
モノがモノだけに、難しい言葉を使ってるので
一度読んだだけではわからない事が多いです。
でも、「自営業の老後」では
コミカルな絵と文章で説明してるので
内容もスッと入ってわかりやすいんですよ^^
だから、難しい保険や年金の知識を
「漫画読みながら楽しく学びたい!」
という方にも超絶オススメですよ♪
是非参考にしてくださいね^^
カズでした。