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人生やビジネスで学びと気づきをもらった書籍を紹介していきます。たまに本以外で役だったアイテムについてもつぶやきます。

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スティーブン・キングは人の心の内を暴くのが巧い

カズです。

 

スティーブン・キング

僕が好きな小説家の一人。

 

でも最初から好きだったわけでは無く、

今から10年ちょっと前の20代~から

読み始めるようになりました。

 

なので10代の頃は「ホラー物を書く作家さん」

ぐらいのイメージしかありませんでしたし

 

そもそも、ホラーものが苦手だったので、

積極的に彼の作品を読む気になれなかったのですね(^^;)

 

そんな僕がスティーブン・キング

書籍を読むキッカケになったのは

 

ショーシャンクの空に

 

という映画を見たことが始まりでした。

 

ハートフルな人間模様を描いたショーシャンクの空に

 

ショーシャンクの空に”は

アンディ(ティム・ロビンス)と

レッド(モーガン・フリーマン)主演の

刑務所内で起こる友情と奇跡の物語です。

 

無実の罪で刑務所に収監された

アンディと囚人のレッドの友情や

不自由で不幸な独房生活を送る中で

 

「アンディ自身が見つけ、体現した自由と幸せ」

 

が、映画の中でうまく表現されていて、

見ていて非常に楽しい映画でした。

(最後はハッピーエンドだったのも印象◎)

 

特に劇中でアンディが

レッドに残した手紙の中に

 

「希望はすばらしい。何にも替え難い。希望は永遠の命だ」

 

という言葉がありますが、

映画でこのセリフを見て

泣かない人はいないでしょう。

 

なお、物語自体は刑務所内の話で

暗い印象でしたが、最後は心がホッとする

心温まる終わり方でした( *´艸`)

 

・・・で、こんなに凄い

作品の原作者って誰だろう?

そう思い、映画を見終わった後に

ネット検索して調べたところ

 

まさかのホラー界の巨匠、

スティーブン・キング原作って

書いてるじゃ~あーりませんか(←古い)

 

この瞬間、

 

スティーブン・キング」=「ホラー専門の作家さん」

 

という僕の認識は

 

スティーブン・キング」=「ホラー&情熱物語を書く作家さん」

 

に修正されました(^^;)

 

いや、だって、こんな人情味溢れる物語を

ホラー作家さんが書いてるとは、普通は思いませんよ。

 

そしてこのショーシャンクの空を

見てからスティーブン・キング

ホラーって単なるホラーじゃなくて

 

「心あたたまるホラーなんじゃないか(←?)」

 

と思うようになり、

彼の作品を読み始めたのでした。

 

やっぱり怖い。でも感情移入してしまう程、人情味あふれるキャラ達。

 

さて、「心あたたまるホラー」という

謎の期待感を持って読んだ、スティーブン・キングの作品は以下。

 

シャイニング
キャリー
ザ・スタンド
ペット・セマタリー
ダークタワー
ニードフル・シングス
クージョ
クリスティー
デスぺレーション
ミザリー
トミー・ノッカーズ
ドリーム・キャッチャー
ローズ・マダー
第四解剖室(短編集)
ゴールデンボーイ(短編集。「ショーシャンクの空に」の原作あり)

 

全ての作品がとても面白かったです。

食わず嫌いしてて、どうもすみませんでした(;´・ω・)

 

ホラー作品として

怖いかどうかと言われれば

 

もうメッチャ怖かったですけどね(泣)

 

幽霊や怪物が出る作品、

異世界系、超能力、など

作品によって怖い対象が違いますけど。

 

どの作品も読み進めるにつれて

「ゾッ」とする怖さがあるんですよね・・・

 

背筋が凍るって比喩表現だとばかり

思ってましたが、キングの作品は

読んでて、本当に背筋が凍るぐらい怖い・・・。

 

で、何が怖いかって言うと

出てくる幽霊とか怪物という外見より

 

敵味方関係無く描かれる”心理描写”が生々しすぎて怖いんです。

 

例えば、「クージョ」は、

セントバーナード犬のクージョが狂犬病になり、

トレントン一家(ドナとタッド)に襲い掛かる話ですが

 

普通だったら狂犬病にかかったクージョと

との闘いを前編通して書いて終わりだと思います。

 

もちろん、キングもクージョと

トレントン一家との闘いを書いてますが

「ただそれだけでは無い」のですよね。

 

彼が表現していたのは、

 

・ドナ(奥さん)の浮気によるヴィック(旦那)との心理的すれ違い

・ヴィックのドナへの疑惑と、裏切られた事への落胆や失望

・クージョに襲われる現実を浮気への「天罰」だと怯えるドナの心理

・クージョ自身が正気を失う過程で書かれた人間のように細かい心理描写

 

などの、人間が持つ

細かい負の感情表現や心理的描写。

(クージョは人間では無いけど)

 

特にクージョが狂犬病にかかり

内面の自己と対話しながらも

「少しずつ狂っていく」描写

 

読んでいて胃が「キュッ」となるぐらいの不安に襲われました。

 

このように読んでいて、単に「怖い」では無く

「このキャラはこんな事を考えているのか」

という登場人物の裏の顔が見え隠れするような、

 

キャラクターの心の内を暴いて

表現するのがキングは非常に巧いんですよね。

 

だから、スティーブン・キングの作品は

他のホラー作品と比べても群を抜いて面白いのだと思います。

 

あ、あともちろん怖いだけではありません。

 

クージョも、さんざん怖い怖い言いましたが、

単に”狂犬病の犬VS人間”の話で終わらせず、

 

「予想外のトラブル(クージョ)で見えてくる、家族愛の行方を見守る物語」

 

という「家族愛」と「ホラー」が

見事に融合した物語になっています。

 

物語の最期は僕的には

”かなりショッキング”でしたけどね・・・。

 

また、刑務所のリタ・ヘイワ―ス

ショーシャンクの空に、の原作)のように

ホラーでは無く、心あたたまる話もキング作品にはあります。

 

例えば 

 

グリーン・マイル
アトランティスのこころ

 

などはハラハラせずに読めます。

そして心落ち着く話ですね(^^)

 

まぁ、どんな作品であれ

スティーブン・キングが書いた作品はオススメです。

 

特に初期の頃に僕みたいに

ホラー作品嫌いな人ほど、

是非、読んでみてくださいね♪

 

ハマることを保証します(笑)

 

というかホラーなのに、

感動する作品書けるとか凄すぎる。

 

キング様、尊敬します。

 

今回はここまで。

 

カズでした。